ギターを教える仕事をさせて頂いて10年を超えた今。
レッスンの度、習いに来て下さってる皆さんよりも、僕の方がいつも勇気を頂いてるような気がします。
「弾いてみたい曲があるけど、自分にはとても無理...」
と引っ込み思案におっしゃってた方が、今その曲に取り組まれている。
「弾き語りをしたい!」
と話されてた方が、今は左手の指を思いっきり広げるようなストレッチフォームを使うフィンガーピッキングのソロを練習されています。
50歳を越えてからブルースのフレーズに魅せられて、ラグタイムやカントリー・ブルースを面白いようにマスターしていかれる方。
亡くなられたお友達が作られた曲をマスターしたいとのことで採譜して欲しいとのご依頼。
お預かりした音源から出来るだけ忠実に楽譜に起こしたらすごく喜んで下さって、変わらない想いを込めて練習されている方。
独学で練習してたけどどうしても行き詰ってしまって、最初は難しい顔をされてた方。
少しだけ視点を変えて練習方法をお話ししてみたらすごくスッキリして良い表情になられたり
いくつになっても可能性は沢山あるんだな~と改めて感じています。
その方にとって「やってみたい!」という曲があるなら、僕は出来るだけその気持ちを尊重したい。
どうにかして弾けるようなアプローチを一緒に探してみたり、難しいフォームなら何とか押さえることが出来るそれを考えたり。
もしこれが他の仕事なら気の遠くなるような事なのだろうと思うのですが、ギターを通してやってみると何だかすごく楽しい。
僕が音楽を通して沢山のものをもらってきたように、今度は還すことをしていきたいな~。
その方が何だか明日が楽しくなるような気がしますよね
普段は面と向かっては言えないけど、いつもありがとう!!